保険について

古今東西を問わず「備えあれば憂いなし」という言い伝えがありますが、保険は一般的に将来予測出来ない災害、事故、怪我、病気といった災難に見舞われた時や、第三者に対する損害賠償といった訴訟事に巻き込まれた時、皆様を思わぬ多額の出費といった経済的、あるいは精神的なショックから守ってくれる「備え」です。
ここではごく簡単に、わかりやすく自動車、家屋(持ち家、借家)そしてアンブレラ(包括賠償責任)保険について説明致します。

《Personal Auto》

各州により多少内容、補償額共にことなることがありますが、自動車保険内容は次の二つに大別されます。

1) Liability Coverage (強制保険)

a. Bodily Injury(対人賠償) 事故で第三者を負傷させた場合の賠償

b. Property Damage(対物賠償) 事故での人以外に対する賠償

c. Personal Injury Protection (No-Fault Coverage – 無過失傷害補償保険)
ドライバーの過失を問わず被保険者、同乗者、歩行者に対して医療費などをカバーする

d. Uninsured/Underinsured Motorist (無保険/過小保険補償)
交通事故で相手方が無保険/過小保険等により賠償金を取れない場合、自己の保険でカバーする。

2) Optional Coverage (任意保険)

1. Automobile

a. Collision(自損、衝突事故)

b. Comprehensive(包括補償 – 火災, 盗難, 自然災害, 悪戯など)
(免責額は$250.00, $500.00, $1,000.00)

c. Towing & Labor(牽引サービス補償)

d. Car Renal Reimbursement(レンタカー補償)

2. Medical Payments(医療保険)

以上が自家用車保険に関する概略ですが、保険料は以下のファクターで算出されます。

1)居住地(州、郡、市、町など)
2)年令
3)性別
4)未婚・既婚
5)家族構成
6)運転経験年数
7)事故、違反歴(駐車違反は関係なし)
8)車の使用目的(レジャー/買い物、通勤/通学)
9)車の年式、メーカー、モデル、装備 など

ところで、日本とアメリカでのパーソナルオート保険で大きく違う所は次の3点です。

1.日本では対人、対物賠償責任補償で無制限というのがありますが、一般的にアメリカでの最高補償は50万ドルまで。

2.日本で運転者限定というのがありますが、アメリカでは被保険者の家族全員が自動的にカバーされます。

3.日本では普通一年間無違反、無事故であれば翌年保険料が下がったりしますが、アメリカでは保険内容を変えない限り、上がることはあっても必ず下がることは余り期待できません。

ただし、ニューヨーク州では、” Safety Program”という6時間の講習会があり、それを受講しますと三年間にわたり保険料金が約10%安くなります。又、交通違反の多い人は違反点数を4ポイント減点してくれます。

Homeowners, Tenant, Condominium, Co-op保険

ここでは、自分で物件を購入して保険をかける場合と、借りて保険をかける場合にどのような保険があるか、又その二者の相違等について簡単に説明致します。

1)Homeowners, Condominium, Co-op Policy

この保険は家屋、建物が火災や自然災害、又は空き巣、盗難といった人的災害によって物質的、経済的損失を受けた時の補償及び第三者に対する損害賠償責任をカバーする保険と考えてください。したがってカバーされる物は、先の家屋、アパート、ガレージ、物置等の建築物、家財(私有物)、一時的な再建、修理の間の仮住まい費、第三者に対する損害賠償及び医療費等などです。

2)Tenant Policy (借家人保険)

先ずほとんどの駐在員の方々が加入されるのが、この保険ではないでしょうか。
この保険の特徴は、無論自己の家財、所有物の経済的損失に対する「備え」という意義も多分にあるのですが、どちらかといいますと、家主、及び第三者に対する損害賠償に重点が置かれています。家、アパート等を借りた場合は、多くの場合は家主より上記保険に加入して損害賠償(Liability)のカバーする金額を指定してきます。

Umbrella Policy (包括損害賠償保険)

この保険は通常アンブレラ保険と呼ばれ、その名の示す如く、お家及び自動車保険のLiabilityでカバーしきれない賠償金額を傘の様に最高額100万ドルから200万ドルまで包括的にカバーするものです。この保険料はたいした金額ではなく、現在のところ年間$150.00から$200.00前後ですので是非ともご加入をお勧め致します。

以上、簡単に駐在員の皆様方がアメリカで日常生活を営む上で必要な保険についてご紹介致しましたが、保険は衣服でいう「既製品」ではなく、全て一人一人のニーズにフィットするよう「オーダーメイド」です。以上の点で当代理店では親切、丁寧、迅速をモットーに皆様方の保険ニーズにお答え致しております。

どうかお気軽に日本語でお問い合わせください。